1960年代のコンピュータは、計算しかないものだったように思う。それを、ビジネスマシンと捉えたところが、IBMのすごさであった。英語の世界では、アルファベットと数字で、ほとんど、必要な業務がこなせるため、非常に早くから、業務のコンピュータ化がすすんだが、日本では日本語という問題があった。1970年代、日本で稼動していたコンピュータは、数字、アルファベット大文字のみ、そして、カタカナという組み合わせで、業務の機械化をしようとしていた。日本では、いろいろな日常使う漢字(常用漢字)を2000字程度に限定しているが、日本語全体をカバーするとなると、何万字も必要になる、(トロンでは、13万字を確保している。)しかし、まず、8ビット(256文字の世界を乗り越えないと、漢字の世界に入れない。
8ビットが、16ビットへ、そして、32ビット、64ビットと、ビット数が増えるにしたがって、利用できる文字数は、飛躍的に拡大した。
しかし、コンピュータ環境(日本語の文字コードの多様さ、世界の文字コードとの調整、ユニコードの整備など、いろいろな問題が現在も山積みである。)の整備など、まだまだ、課題が多い。
図書館システムの発展は、まだまだ、続くのである。
今後の50年は、どうなるのであろうか。
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インターネットが普及し始める時点(1990年代前半)は、図書館の目録データは、インターネット世界で、もっとも、有効なデータベースであると考えられていたが、現在、さまざまなデータ(画像なども含めて)が登場すると、図書館の目録データが、インターネット世界でもっとも、つまらないデータベースの一つになってしまったように思われる。
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この目録、分類、記述という問題を継承しながら図書館システムは、どのように進化していくべきなのであろうか。